INTERVIEW

COO インタビュー

園部健二(そのべ・けんじ)
執行役員 COO(最高執行責任者)
事業開発本部 本部長 事業開発部 部⻑
兼 メディア事業本部 本部長
大学卒業後、営業会社、出版社、ゲーム会社を経て2017年9月にPLMに入社。人材紹介事業「PLMキャリア」の立ち上げを担当した。現在は執行役員COO(最高執行責任者)として、会社全体の事業に携わっている。
園部健二(そのべ・けんじ)
執行役員 COO(最高執行責任者)
事業開発本部 本部長 事業開発部 部⻑
兼 メディア事業本部 本部長
大学卒業後、営業会社、出版社、ゲーム会社を経て2017年9月にPLMに入社。人材紹介事業「PLMキャリア」の立ち上げを担当した。現在は執行役員COO(最高執行責任者)として、会社全体の事業に携わっている。

2007年に会社設立。背景にはMLBのリーグビジネスが

PLMは2007年5月14日に設立。携帯電話でパ・リーグの試合を視聴できるサービス「プロ野球24」の運営、パ・リーグ6球団公式サイトの一括管理などを手掛け、2012年から「パ・リーグTV」のサービスを開始した。売上高は設立当初の1.8億円から、2022年には約54億円(見込み)と、16年で約30倍にまで伸ばしている。

― PLM設立にはどのような背景があったのでしょうか
当時は球界再編の波があり、パ・リーグは2005年から新たにスタートしていこうというタイミング。そこで、携帯電話でパ・リーグの試合が観られるサービスの立ち上げが提案され、「プロ野球24」を2006年から開始しました。
プロ野球24のサービス開始と共に、リーグビジネスの構想が生まれ、球団公式サイトなど、各球団が行っているIT事業をまとめることによるコスト削減、リーグスポンサーの販売等による収益拡大を大きな目的とし、2007年にPLMが設立されました。
リーグビジネスに着手した背景には、MLBのリーグビジネス成功事例がありました。1995年時点では、MLB30球団とNPB12球団の収益はさほど大きな差はなかったものの、現在のMLBの市場規模は1兆円超となり、NPBとは約8,000億円の差が生まれていると言われています。そのようにMLBが大きく成長した要因の一つが放映権です。MLBの放映権は30球団セットにして販売することで金額が上がり、業務効率も高くなってコスト削減にも成功しました。

レンタルオフィスから始まった草創期。現在は大規模な配信契約も

― 会社設立当初の話をお伺いしたいです
当初は社員、専従者はおらず、代表取締役も6球団持ち回りでやっていました。オフィスも都内のレンタルオフィスで登記だけ行っていた状況で、2008年からはグランドプリンスホテル新高輪にオフィスを移転。事業としては、球団公式サイトと「プロ野球24」の運営、クライマックスシリーズのスポンサー営業をやっていました。
そこから3年ほどは、6球団でできる球場集客プロモーションを企画して実施。2010年には、「パ・リーグ ライブTV」という「パ・リーグTV」の前身となるサービスを外部委託で始め、2012年に「パ・リーグTV」を自社運営で開始しました。2013年には現在の代表取締役CEO・根岸友喜さんが入社され、徐々に事業の幅が広がっていきます。
― 「パ・リーグTV」のリリースを機に軌道に乗っていったのでしょうか
そうですね。2012年に自社運用を始めたことをきかっけに拡大をしています。オフィスも大門に移転して、自社でコンテンツを持ち、社員も増やして事業の幅を広げました。リーグスポンサーも翌2013年に大きく成長しております。
2014年には、今まで6球団持ち回りでやっていた代表取締役に、オリックス・バファローズから村山良雄氏が就任。そこからはプロモーションも単発ではなく、テーマを持った継続性のあるものを行ったり、セールスも外部メディアへのVOD提供や、海外への放映権販売も始め、代理店を通さずに自社で販路を拡大させています。
― そして2017年に園部さんが入社。入社当時のPLMはどのような会社でしたか
入社後は、新規で計画していた人材紹介事業の「PLMキャリア」を立ち上げや、PLMのプロパティを活用したセールス、プロモーションなどを行いました。予算等の一定の枠組みを根岸さんが決め、その中で自由に商品設計やセールス、プロモーションの実務を行うことで企画、運営、球団調整、ファン目線でのアウトプット等、プロ野球のビジネスがどのように事業化していくのかを経験できたと思います。
2018年は配信権契約において大きなターニングポイントとなりました。売上が大きく成長したのもこのタイミングです。会社として人材紹介事業など新しい事業にもチャレンジし、オフィスも現在の日本橋浜町に移転。従業員数もここから一気に増えていきました。
― 配信権契約が決まってから現在まではどのように見ていますか
配信権を販売する、という観点では収益性や露出の意味で大きな成長を遂げておりますが、自社サービスである「パーソル パ・リーグTV」単体の有料課金ビジネスという観点では、競合を増やしているとも言えます。
ただ、ファンがプロ野球に触れる機会を増やすことを優先し、結果としてネット経由でパ・リーグの試合を観る人の数が2017年と2018年の比較で約2倍に成長。ファンや球団にも大きな還元ができていると考えています。
私自身は、事業開発部の部長を任され、PLMの収益性やパ・リーグ全体の露出を上げられるような事業を作っていきました。人材サービスもそうですし、YouTubeに力を入れるなど、2017年からは売上も右肩上がりに成長し、微力ながら貢献できている実感があります。

好きなことを仕事に。求められるのは強みと意思を持つ人材

― PLMという会社はどう映っていますか
PLMは会社という箱こそありますが、個々のプレイヤーが自ら活動している集団。自分自身がやりたいことをスピード感を持って実行できます。自ら走ることができる人や、なにかに挑戦したい人にとっては、最高の環境です。
― 社員や業務委託など業務形態もさまざまですが、どういった人材が活躍していますか
共通して言えることがあるとすれば、「強み」と「意思」を持っていること。なんの使い手でもいいですが「強み」があり、スポーツのこの部分をこうしたい、絶対にやる、やりたいといった「意思」を持って仕事している人が多いです。
また、何をやりたいかを明確にし、自分で走れるアグレッシブな人が活躍できます。例えば、ルールが無いから終わるのではなく、無いならルールを作ろうと行動に移せる人。受け身だと難しいかもしれません。
「自問自答、自学自習して、自発的に動く集団である」、「一人ひとりの従業員が好きなこと、得意なことを見つけて、それを顧客や社会へ価値提供する集団である」この2つにマッチしていて、パワフルでさえあれば活躍できます。
― 最後に、メッセージをお願いします
24時間を睡眠、就業、プライベートで3分割したときに、プライベートの8時間は食事やスポーツ観戦など好きなことをやっていて、睡眠の8時間は思考が介入しない。つまり、就業の8時間さえ楽しければ、24時間365日楽しいはずだ、という計算式が私の中にあります。
私自身は好きなことを仕事にしているので、本当に最高だと思える人生を過ごしています。PLMは、スポーツが好き、スポーツビジネスに興味があるという方で、強みと意思を持って走れる方にとって超最高な会社です。好きなことを仕事にして、最高な人生を送りましょう!